【光の叙事詩録】004.ゆきえ 〈陽〉── 最後まで照らしつづける人、微笑みのひかり

光をわかつ者たち ── 魂の系譜に連なる光の旅人たち

どんな波風も乗り越え、家族を守る力強い肝っ玉母さん

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その人は、沈黙の中で語り、
絶望のふちで希望を配る。

ゆきえ。
母であり、妻であり、娘であり、
そして、今──光そのものとして、在りつづけている人。

限られた時間を知らされてから、
彼女は生きることを選んだ。
苦しみではなく、光を。
不安ではなく、微笑みを。

誰かのために咲き、
誰かのために笑い、
誰かのために、陽だまりのような温かさで、
「さよなら」ではなく「ありがとう」を遺す者。

———
そのマンダラには、光の粒が編みこまれていた。
点描は風となり、ひかりとなり、息づくように広がる。

中心に現れた文字は──「陽」。

それは単なる太陽ではない。
誰かに向けて差し出された、あたたかい掌のような光。

上に刻まれた「太」は、広がりと強さ。
左の「幸」は、祈りと感謝。
下の「愛」は、無償で与えつづけてきた彼女そのもの。

マンダラは、すでに“遺された光”として、完成していた。

光の継ぎ手 –次の人へのタネとバトンの言葉

彼女はまた「笑」を選んだ。
それしかなかったのではない。
それがすべてだったのだ。

病を受け入れ、
終わりを見つめながらも、
ゆきえは「笑」という種を、次の人に託した。

その笑いは、声に出すことだけではない。
心に宿る、静かな灯。
生きている間に笑い、
生きた証として笑顔を遺す──
それが、彼女の最期の贈り物。

未来へ届けた理由(贈ったタネの理由)

私は、大病を克服した方から「笑」という文字を受け取りました。
人生は、長く生きれば生きるほどリスクや困難に出会うものです。

だけど、そこで逃げずに立ち向かう。
自分がこれまで培ってきた力で。

私にとって、その力は「笑」でした。
辛い時こそ、笑いの力が支えてくれた。

だから、今度は私が「笑」を贈ります。
それは、強さでもあり、希望でもあるから。

どんな時も、笑っていられるように・・・
あなたの心に、この一文字を届けます。

ひと文字の種火 –贈られたタネの漢字と意味

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「笑」は、彼女の人生にずっと寄り添っていたものだった。

けれど、病を知ったあとで迎えたその“笑”は、
重みとやさしさが違っていた。

せつ子から贈られた「笑」は、
痛みや悲しみを否定せずに、それを抱きしめる力だった。

ゆきえはそのタネを、静かに、しかし確かに受け取り、
「自分が去ったあとも誰かが笑えるように」──
その想いで、最後の季節を生きている。

笑うことは、生きること。
それを体現した、光の継ぎ手。

未来へと続く詩・つづれ織りの未来譚

———
彼女の「陽」は、肉体を超えて広がった。

マンダラに込められた陽の光は、
これから出会う誰かの内側で、目覚めるだろう。

そしてまた、誰かが「笑」を咲かせるとき、
そこにはきっと、ゆきえの面影がある。
やわらかく、あたたかく、すこし涙ぐんだ微笑みと共に。

「陽」とは、ただ照らすだけではない。
沈まぬ希望、かすかな強さ、そして、永遠の約束。

この命が終わっても、
彼女の光は、わたしたちの偉大なる物語の中で生き続けるだろう。

光のほほえみ便り ──日常にふと差し込む、快運のヒント
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