【光の叙事詩録】003.せつ子 〈愛〉── 微笑みの祈り、愛を継ぐ者

光をわかつ者たち ── 魂の系譜に連なる光の旅人たち

奇跡のように訪れた、愛に満ちた55年目のサプライズ結婚式の花嫁

———
その人は、誰かに「伝えよう」として生きてきたわけではない。
けれど、日々を重ねるうちに、その生きざま自体が、
まるで手紙のように静かに世界へ届けられていた。

彼女の名は、せつ子。
舞いながら耐え、克ち、信じてきた人。
その姿は目立たずとも、根を張る木のように、大地に息づいていた。

55年目の結婚式──
人生の終わりを共にした人への“はじまり”を贈ったその日、
彼女の中で「愛」は、個人的な想いを超え、
だれかの命を照らす祈りとなった。

点と点が、音のように脈打ち、重なって、
ひとつの静けさを形づくる。

その中心に現れたのは──
「愛」の文字。

華やかではない。
けれど、それは、すべてを包む深さと、やさしさと、真実の名。
書かれた「准」「克」「舞」は、
まるで、彼女が歩んできた人生の3つの扉のようだった。

准(そなえる):静かに与えられていた調和の力。
克(こくする):乗り越えてきた、いくつもの見えない壁。
舞(まう):軽やかに見せながら、実は芯ある者だけの所作。

光の継ぎ手 –次の人へのタネとバトンの言葉

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彼女が次に渡したタネは──笑。

泣いて、怒って、悩んで、
そのすべての先に浮かぶ、ひとすじの光のような表情。
「笑」は感情ではなく、選択であり、祈りである。

誰かを救う言葉ではなく、
誰かが自分で“笑えるようになる”時間を信じる心。

せつ子が贈った「笑」は、
まるで彼女自身が55年かけて辿り着いた“答え”のようだった。

未来へ届けた理由(贈ったタネの理由)

これまで、人生で大きな病気をしたときも、
ずっと心がけていたことがあります。

それは「笑うこと」。

笑いのあるところには、
理屈では語れない、確かな幸福がある。

たとえ収入が違っても、
地位や肩書きが違っても、
笑顔の前では、すべてが等しくなる。

「笑」は、誰にでも与えられた光。
比べなくていい。競わなくていい。

ただ、笑っていられること。
それが、ほんとうの幸せのサインなのだと思います。

ひと文字の種火 –贈られたタネの漢字と意味

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“楽”は音であり、感情の波であり、人生の余白。

sayakaが選んだのは、「楽」というひと文字だった。
それは、せつ子がかつて抑え込んできたすべての涙の先にある、
赦しと悦びの象徴。

見えない悲しみも、誰にも言えなかった葛藤も、
いま、この「楽」というタネの中に包まれて、調和となった。

sayakaからせつ子へ──
そのバトンは、「世界への架け橋」となる虹の音階を奏でていた。

未来へと続く詩・つづれ織りの未来譚

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マンダラの中で「愛」は、声を持たない。
けれど、その静かな存在は、風となり、灯となり、種となる。

「笑」を届ける人は、もはや“教える人”ではない。
その人の在り方が、光の道標となる。

せつ子の「愛」は、
やがて“光の連なり”を成す、目には見えぬ大河の一滴。
そこには、ただひとつの祈りがある──
「命は、微笑みを信じて、生きていける」。

光のほほえみ便り ──日常にふと差し込む、快運のヒント
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