【光の叙事詩録】005.KAORI  〈貴〉── 燦めきと敬いを織りなす者

光をわかつ者たち ── 魂の系譜に連なる光の旅人たち

写真家:一瞬の光と影に、世界の物語をおさめる時の旅人

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その人は、自らを語ることよりも、
家族という時の川を渡るために、舟を漕ぎ続けてきた。

彼女の名は、カオリ。
母ゆきえの娘であり、姉として妹を包み、
いままた、介助とリモートという現実の狭間で、静かに光を放っている。

マンダラに現れた文字は──「貴」。
それは、声高に尊さを主張するものではなく、
“生きる”という選択を続ける日々のなかに、
そっと宿った価値のしるし。

上にあるのは「燦」── 照らし続ける太陽の粒。
左には「愉」── ほんの少しの笑いを拾い上げる心の余白。
下の「敬」は、誰かを大切に想うことの証。

マンダラはまるで、彼女の内にある三つの光源を
視えるかたちにしてくれたようだった。
そこにあるのは、派手さではなく、しずかな煌めき。
“誰かのために尽くす”という生き方そのものが、彼女のアートだった。

光の継ぎ手 –次の人へのタネとバトンの言葉

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KAORIが選んだのは「智」。

それは、知識や情報のことではなく、
体験を通してしか届かない、深いところの理解。

悩み、揺れ、黙って抱えてきたすべての記憶が、
やがて「智」として熟していく。
それを、彼女は知っていた。

「智」は、受け取る人の中で花開くタネ。
すぐに答えをくれるものではない。
けれど、必要なときに、必要な場所で──
人生に灯る光となる。

未来へ届けた理由(贈ったタネの理由)

これまでの人生で、私は知りました。
「智」のあるところに、理屈抜きの幸福があることを。

それは、賢さとか学歴ではありません。
経験を通してしか届かない、深い理解のことです。

幸せなときも、楽しいときも、
そして苦しいときも、つらいときも──

それらすべてが「智」への道しるべになりました。
逃げずに感じ、考え、受け止めた日々があったから。

「智」は静かに、確かに心に灯っていきます。
声高に主張するものではなく、
ふとした瞬間に気づくものです。

だから私はこの一文字を贈ります。
あなたの中に、すでにある光として。

ひと文字の種火 –贈られたタネの漢字と意味

母・ゆきえから贈られたのは、「笑」。

それは、病とともに歩む中で深まった、
涙の奥にあるやわらかな光だった。
カオリはその笑いを、受け取るだけでなく、守る者にもなった。

「笑っててくれると、安心する」──
そんな言葉を、母からもらったことがあった。
それはただの励ましではなく、命のリレーの中で灯る灯火だった。

彼女は「笑」を、支える力に変えた。
それは“泣けない日々”をくぐり抜けるための、柔らかな盾だった。

未来へと続く詩・つづれ織りの未来譚

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「貴」というタネは、“光に値する”という意味を持つ。

そしてカオリの光は、誰かのために照らされ、
そのたびにまた、自らを灯してきた。

彼女の背には、母の笑みがある。
彼女の手には、妹たちの希望がある。
そして彼女の声には、もう伝えるべき誰かの未来がある。

「智」を贈った彼女の歩みは、
これからもきっと、誰かの灯台となって、
微かに、けれど確かに──未来を照らしつづけるだろう。

光のほほえみ便り ──日常にふと差し込む、快運のヒント
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